20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
名古屋のトランクコーヒーとのコラボ!豊かにコーヒー感じる独創的なESB
アルコール:8.0%
IBU(苦さの基準):49
種類:インペリアルコーヒーESB
容量:330ml
生産地:日本 長野県下高井郡山ノ内町
【ブルワリーより】
Imperial Coffee ESB / EL PARAISO 発売です!TRUNK COFFEE さんとのコラボは、UFO / OMK も入れるとこれで8回目。コロンビアの EL PARAISO "Double Anaerobic Washed" Lychee という豆をたっぷりつかいました。
"Anaerobic(アナエロビック)" とは「嫌気性」ということ。
コーヒーの世界で話題の技術です。コーヒーの豆は通常、酸素がある状態で発酵されるのですが、Anaerobic の場合は、ステンレスのタンク等で、無酸素状態で発酵させます。"Doubel Anaerobic" とは、その名の通り、チェリーの状態と、果肉を除去したあとの2回にわたって、この嫌気性発酵を2回するということ。
前にも書きましたが、このタイプの豆をトランクコーヒーさんにサンプルとしていただいて以来、「いつかこれでビールをつくりたい!」と思っていました。それが今回実現したというわけ。ここ3回は、Imperial Coffee Porter だったのですが、今回は ESB、それも Imperial Coffee ESB!?
豆のフルーティーさを最大限に表現するために、あまりローストの影響を強くしたくなかった。もともと、同じ気持ちでスタウトじゃななくてポーターをベースにしてきていたのですが、今回はさらにもう一歩。というわけで、もともと大好きで、ここのところ何度かつくってきた ESBにすることにしました。そもそも、"Imperial ESB" なんてスタイルがあるのかどうかわかりませんが、この強烈な香りを受け止めて、閉じ込めるには、ある程度の度数が必要だと思ったのです。
ローストはもちろん TRUNK COFFEE。希少な豆で、実験的に小ロットでやった GEISHA 以外では、価格的にもいままでで圧倒的に高いです。
8.0%、IBU49。
色は、きれいな赤。色から想像するよりも液体の粘度が高い印象で、泡持ちもすごくいい感じ。今回は、完成するまでに、みんなで、何度も何度もテイスティングを繰り返しました。豆は浅煎りだし、ビールにもローストの要素はなし。なのに、香りを嗅いだ時点から、もうコーヒーです。それも、あまり経験したことないくらいフルーティーなコーヒー。口に含むと、豊かなマウスフィールで、甘みが口に広がります。もちろん度数なりの甘みもあるのですが、確実にコーヒー豆由来の甘みが寄与しています。コーヒーの香りといったらお終いなのですが、カカオのようでもある、コーヒー本来の香りをしっかり感じるのは、アナエアロビック ならではなのかも。そして、圧倒的なフルーティーさ。いちごみたいなベリー感を感じます。そして、ミルクやバニラのような印象。実は、この手の豆を飲むたびに、個人的にバレルエイジのビールを連想するのですが、もしかしたら、このバニラのようなニュアンスのせいかなと思っています。乳糖とかはつかってません、念のため。なみに、今回のメインのホップには、HBC630 という新品種をたっぷり。
プロフィール的には、今回のフルーティーさと共通するやつ。というわけで、甘さだったり香りだったりが、果たしてコーヒーからくるのか、それとも、モルトか、いやホップなのか。その境目は、ぼくらにもよくわかりません。甘さを感じるとは書きましたが、ぼくらのビールですので、ホップの苦味もあって、フィニッシュはドライ。度数も、そこまで感じないと思います。いつも、「最良の食中酒」を目指すと言っているぼくらですが、こいつは、やっぱりコーヒータイム的なシーン用かな。それも朝じゃなく、午後から夕方にかけてのイメージ。素敵な本や、大事な方と、リラックスして飲む感じ。ちょっと甘じょっぱい、高級なバターを感じるようなクッキーやパイ(もしくは "うなぎパイ" !?)とかが似合うかな。この手のアナエアロビック の豆を、コーヒー単体で飲んだ時、すごく驚くのですが、正直、ぼくの淹れ方が下手なのか、香りにボディが負けている印象も感じちゃったり。
もしかしたら、その部分を補えるのがビールじゃないかなと。豆自体、ものすごく魅力的なのですが、ビールと一緒になることで、単体とはまた別の良さが引き出せたんじゃないかなと思ってます。な〜んて。
どうぞよろしくお願いします。