エールビールにはこんな種類があります。


 
IPA(インディアペールエール)

今最も流行っているのがIPA。国内のクラフトビール小規模醸造所もこぞって創っています。元々はイギリスからインドに向かう商船に積み込んで運ぶビールが長旅でも腐らないよう防腐効果のあるホップを大量に入れたのがきっかけ。大量のホップ由来のとてもフルーティな香りと、「わーっ!」と驚く強い苦みが特徴。衝撃を覚えること間違いなし。
 
NE-IPA(ニューイングランドスタイルIPA)/ヘイジ―IPA

IPAの一つの進化形として人気の高いのがNEIPAです。「ドライホッピング」といって通常仕込みの段階で投入するホップを、熟成の段階でもあり得ないほどの量、しかも複数回入れることで、光を透過しないほどの濁りと、爆発的な香りが楽しめます。通常のIPAより苦みはマイルドなことが多く、その分オレンジや桃っぽいジューシーな甘みを感じます。

サワーIPA

NE-IPAの進化系で、一度仕上がったビールに乳酸菌を加え、追加で発酵させることでヨーグルトのようなまろやかな酸味を加え、仕上げにフルーツなどを入れ、更にドライホッピングを施して完成させるとても手間のかかるビールです。アメリカでは最旬のビールの一つとされており、ヘイジー系のフルーティな旨みと、サワーの酸味、後味を引き締める苦みのバランスが素晴らしいものが多く、お勧めです。

Brut-IPA(ブリュットIPA)

最旬のIPAスタイルで、これからどんどん発展していくことが期待されています。発酵の過程で極限までモルトの糖を分解することでキリリとドライな飲み口と、ホップの芳醇な香りや風味を両立しています。スキッとした後味を楽しみたい方にお勧めです。
 
サワーエール/ランビック

ベルギー発祥の「酸っぱい」ビールです。ビールが酸っぱい!?とお思いになる方も大勢いらっしゃると思いますが、これが実にウマいんです。一般的なエール酵母と異なり、乳酸菌や天然酵母で醸造するので、ヨーグルトやフルーツ酢のような爽やかな酸味が楽しめます。フルーツジュースで割ったタイプもあるので、ビールが苦手な人にも試して欲しいと思います。
 
フルーツエール

世界では「ビール」の解釈は千差万別。麦、ホップ、酵母以外にも様々な副原料をつかって醸造されています。特に、香りが華やかなエールビールとフルーツとの相性はバツグン。桃やオレンジ、パイナップル、チェリー、いちご、ぶどうetc...本当に色とりどり様々なフルーツが使われたフルーツエールは甘酸っぱいものからドライなものまで味わいの幅も豊富です。初心者向けとしてもお勧めできます。

スタウト/ポーター

一般的には「黒ビール」と呼ばれることもあります。かなり深焙りの麦芽を使うため、薪ストーブや天津甘栗のような香りと、コーヒーのような深いコクを楽しめます。元々はイギリスのパブで、古いビールと新しいビールをお店独自の配合で混ぜて提供していたものをポーター(=運び屋)が好んで飲んでいたことが由来。かの有名な「ギネス」社がそれをアイルランドに持ち込み洗練させた「スタウト」ともども、エールビールの代表格です。
 
ミルクスタウト

先に挙げたスタウトにラクトース(乳糖)を加えて醸造したとってもクリーミーなビールです。まるでミルクコーヒーのような味がしますので、チョコレートケーキなどのスイーツと抜群の相性です。スイーツとビールの意外な組み合わせ、ぜひお試しください。
 
アンバーエール

アンバー(褐色)という名の通り、色が褐色系の濃い目でカラメルのような甘みや香ばしさを感じますが、ホップ由来の香りが豊かで、苦みもくっきりしたものが多いです。アメリカ発祥なので、アメリカのホップを使って醸造されることが多いようです。
 
ブラウンエール

こちらはエールのふるさとイングランド発祥。今でもイングランドで一般的に飲まれている代表的なスタイルです。麦芽を炒って焦がす時間が比較的長めに取られている分、カラメルや黒糖のような甘みやコクも感じます。
 
ウィートエール

ビールは基本的には大麦麦芽が原料になるのですが、その一部を小麦に代えて醸造したのがウィートエールです。小麦由来のさっぱりとした風味が特徴で、軽くて飲みやすくあっさりしています。エール入門としてもお勧めできます。
 
ヴァイツェン

使用する麦芽のうち50%以上小麦を使用して醸造されるドイツの伝統的なエールビールです。「白ビール」と呼ぶ人もいますね。ドイツでは「ビール純粋令(=大麦麦芽・ホップ・酵母のみを使ったものだけがビールと名乗れる)」という法律がありますが、このヴァイツェンは特例として認められています。最大の特徴はバナナみたいな豊かな香りと、軽快な後味。とても飲みやすいです。
 
ベルジャンホワイト

つくりはドイツのヴァイツェンと似ていますが、自由奔放なビール創りをするベルギーならではで、原料の一部に「コリアンダー」や「オレンジピール」ほか様々なスパイスなどを用いることが多いです。オレンジピールが入ることで、よりフルーティに仕上がっています。軽やかにスルスルと飲むことができます。女性にも人気です。
 
セゾン

ベルギー発祥で、農家の人たちが農閑期の冬に仕込み、夏の農作業が忙しいときにグイっと飲むためにつくっていたものです。非常に飲みやすく、フルーティで華やかなエールの特徴がよく出ています。由来通り夏に楽しめるビールです。最近では樽で熟成させたり、複数の原酒をブレンドしたりとその派生形が多彩に進化しています。レモングラスのようなハーブ感のするもの、酸味をまとうもの、大地の息吹を感じる複雑な味わいのものまで、非常に奥深いビールです。
 
バーレーワイン

「麦のワイン」とも呼ばれる高アルコールが特徴。平均でも10%〜12%のものが多く、紹興酒やラムレーズン、シェリー酒のような複雑な甘みと、熟した濃厚な味を楽しめます。濃さゆえに苦みは感じにくいのですが、余韻はしっかり残るためゆっくり少しずつ楽しんでほしいビールです。冬こそ美味しいビールの代表格でもあり、スイーツともよく合いますよ。オトナのビールですね。
 
トラピスト

これはビールのスタイルではないのですが、ベルギーのトラピスト会修道士の協会が定めた規則を遵守したもののみがこの名前を名乗ることができる、伝統的で由緒正しいビールです。特徴はバーレ―ワインのような濃厚で芳醇な甘みと旨み。瓶の中でも二次発酵が進むので、ゆっくり寝かせてから楽しむというのもなかなかオツかもしれません。ちなみに、トラピスト会の認定外の修道院が商業的につくっているビールを「アビィ」といい、こちらもベルギーでは人気があります。
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