20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
麦芽のまろやかな旨みと甘みにカカオハスクが深みを与えたブラウンエール
アルコール:4.5%
IBU(苦さの基準):25
種類:ブラウンエール
容量:330ml
生産地:日本 北海道空知郡 上富良野町
【ブルワリーより】
北海道のほぼ中央に位置する上富良野町の田園風景が広がる美しい景色の中、ひときわ目に映るログハウスがビーントゥバーの専門店「Wolves tracks small batch chocolate(ウルブズトラックス スモールバッチ チョコレート)」さんです。「ビーントゥバー(Bean to Bar)」とは、原材料であるカカオ豆の仕入れから焙煎、チョコレートの製造、そしてパッケージングまでを一貫して同一店舗で行なう製造方法を指します。私たちの最初の出会いは、カカオ豆からスペシャリティチョコレートをつくる職人が同じ上富良野町でビーントゥバーを営んでいるという噂を聞いて訪れたのが始まりでした。初めて食べたときの衝撃を憶えていて、カカオの味わいそのものと、自然な甘みの黒糖、そしてシャリっとした触感のある甘みのココナッツシュガーなど、素材の魅力や面白さを職人が掛け合わせてチョコレートに落とし込んでいく世界を知りました。チョコレートづくりは、私たちの仕事と共通する部分が多いように感じられました。その後も、度々チョコレートを購入させて頂いたり、共通の取引先や知人などの紹介も頂いたりして、チョコレートを作る際に残渣となるカカオハスク(カカオ豆の殻)でビールが作れないかという企画が立ち上がりました。一粒一粒、手作業で剥かれるカカオハスクをビールづくりのために少しずつ保管してもらい、企画の発足から約2年の歳月を経て、私たちの製造規模に充分な量をご用意して頂きました。当初から構想していたのは、ナッツやカラメルの風味を持ちながらも、重た過ぎず軽すぎず、気持ちよく飲み進められる英国スタイルのブラウンエールとのマッチングでした。強く焙燥した麦芽を多く使う黒ビールでは、せっかくのカカオハスクに残っているチョコレートを想わせる甘い香りの良さが発揮されない可能性があると考えました。捨ててしまうにはもったいないほど素晴らしい香りがするカカオハスクを麦汁に取り込ませるために熱への接触は最小限に抑えました。気になる味わいは、麦芽由来のカラメルやナッツの味わいと、カカオハスク由来のチョコレートやカカオの風味が気持ちよく広がります。カラメル麦芽と発酵由来の酸味で見た目よりもスッキリ飲み進められることでしょう。チョコレート味のデザート感のあるビールという訳ではなく、チョコレートと親和性が高いドリンカブルなカカオ風味のブラウンエールになったというのが私たちの感想です。是非、チョコレートとのペアリングを楽しんで頂きたいと思います。今後はカカオ豆の産地違いなどにもフォーカスしてこの銘柄をより面白く醸していきたいと考えております。