20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
小麦麦芽に加え白麹を使用し、度数を抑えすっきりした飲み口とハーブ感を楽しめるリラックス感あふれるグリゼット
アルコール:3.0%
IBU(苦さの基準):16
untappd:
種類:グリゼット
容量:350ml
生産地:日本 京都府京都市
【ブルワリーより】
本当の意味でGrisette(グリゼット)というスタイルの定義を知っている人はいるのでしょうか。僕?全然知りません。知っていることだけ知っているので書いてみますね。
グリゼットは主にベルギーにある鉱山の労働者に飲まれていたビールです。言葉の意味は「小さな灰色のもの」、これがビールの名前になったのは諸説ありますが結局のところ不明です(知っていることだけと言っておいて早速「不明」とか言ってすいません)。
度数は低アルコール(3~5%くらい)、小麦を使用している、おそらくエールである、
ということは分かっているようです。
セゾンの軽いバージョンと言われてることもあるようですが、2つのスタイルに別れた背景を勝手に想像するに、グリゼットは1日の鉱山仕事の疲れを癒すための飲み物で、セゾンも農作業の喉の渇きを潤すためのものと言われてはいますが、どちらかというと作物の収穫を祝う収穫祭的な醸造物(飲み物)であり、自分達で作った作物を使って仕込むという概念的なところが大きいのかなあと思いました。グリゼットは「目的」のために存在し、セゾンは「手法」として存在しているという感じでしょうか。
なので今回作ったビールにはFarmhouse(≒セゾン酵母)を使用していますが、
セゾンとは全然違う味わいにしようとレシピを作成しました。
【テイスティングコメント】
僕にとっては嬉しいアルコール度数3%のビールです。色合いは少し濁りのある淡黄色です。小麦麦芽と白麹を全体の20%程度加えています。
ベルジャンスタイルにしては穏やかなエステルとHallertau Blanc Lupulinatorホップの爽やかな清涼感のあるハーブ感が最初に香り、発酵由来と白麹由来の爽やかな酸と軽やかなボディ、最後に残るFarmhouse酵母らしいファンキーな味わいがすっと抜けていきます。軽やかなボディとは書きましたが、3%のビールとは思えないような滑らかな口当たりと穀物の味わいが感じられ、薄っぺらくない良い仕上がりになりました。
ぜひ仕事の疲れを癒す一杯に、いかがでしょうか。