20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
其の十にもろみを加えた結果「糖化」と「発酵」が、同じ液体のなかで並行して複数同時に行われた芳醇な味わいのサケIPA
※画像はイメージです。グラスなどは付属しません。
アルコール:11.5%
IBU(苦さの基準):52
種類:サケIPA
容量:330ml
生産地:日本 長野県下高井郡山ノ内町
【ブルワリーより】
玉村本店の清酒 縁喜(えんぎ)とのコラボも、今回で5年目。
最初の3年が、"NIGORI"、そして昨年がにごりのない "ENGI!?"
今年はどっちだ!?
という記事を書いたら、にごりを期待した声の方が多めだったかも。
ベースのビールは、今回も同じく其の十が基本。
Miyama Blonde 同様、自家栽培の酒米をつかった、大人気のIPAなのですが、今回はこのためにホップの配合を最初から見直した専用仕様。
今回そこに加えたのは、美山錦 純米吟醸 の、発酵最終段階のもろみ。
"NIGORI" 時代のフルーティーさと、"ENGI!?" の日本酒とビールの両方の発酵を経た面白さの両立を目指しました。
正直、結果がどちらにでるかに100%の確信はなかったのですが、やはり今年も "ENGI!?" という名前の方が相応しいのが出来ました。
同じ "ENGI!?" でも、去年とベースの日本酒が全く違うこともあり、日本酒の世界で2023年の酒造年度にできた酒を意味する、"2023BY" と加えています。
詳しい説明は、昨年のこの記事をお読みいただきたいのですが、今年も、ビールにもろみを加えてから60日以上にもわたってさらに発酵が続きました。
やっぱり、もろみの中の酵素と、酒とビールの酵母による並行複発酵が進んだと持っています。
結果として、
11.0%、IBUは 52(くらい)。
色は、黄緑っていっていいくらい明るくクリア。
ただ、去年の "ENGI!?" とは、共通点は多いですが、同時に全然違う印象でもあります。
去年が精米歩合65%の金紋錦の純米だったのに対して、今回のもろみは精米歩合55%の美山錦の純米吟醸。
酵母も違います。
そのベースの日本酒の違いが、ここまで影響したのには、ぼくらも驚いています。
パイナップルを思わせるような華やかな香り。
もちろん、ホップの影響もありますが、吟醸香の貢献が大。
去年の「酒らしさ」が全面に出た印象にくらべると、かなりフルーティな仕上がりです。
飲み口はクリアで、とにかくドライ。
ぼくは、アルコール度数を当てるのには相当自信があるのですが、そんなぼくでも知らずに飲んだら絶対間違うし、かなり度数を外しそう。
つまり、相当あぶない感じです。
実際、ブラインドで飲んだスタッフ数人が、6-7%とかくらいと答えるくらいです。
先日、クラフトサケを飲んだと書きましたが、あちらが甘みや酸味に軸足をおいたものが多い中、うちのはかなりドライで爽快な仕上がり。
度数設定はほぼ同じなのですが、"ENGI!?"は、あきらかに度数を感じないドライな飲み物になっているので、ある意味全く別ジャンルかなと。
「最良の食中酒」を目指すというのがぼくらのポリシー。
もちろん、食事との相性はバッチリです。
刺身から天ぷらなどなど、およそほとんどの日本食と一緒にお楽しみいただきたい。
だいぶオリジナルな、日本の IPA になっていると思います。