京都醸造 時短製造(KYOTO Brewing TIME TRIAL)

660円(税込726円)

20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

いかに短時間で発酵させ香り高く仕上げるかに挑戦したタイムトライアル・IPA

【飲んでみた感想】

香りは木とレモングラス。飲むとサブロー由来のウッディな感じ、レモングラス感とケヴェック酵母由来の土ぽさに酸味が混ざり合って絶妙の味わい。後半から苦味が追いかけてきて余韻としてはしっかり残る。ホップと酵母の組み合わせが秀逸すぎるIPA。

アルコール:6.0%
IBU(苦さの基準):43
untappd:
種類:IPA
容量:350ml
生産地:日本 京都府京都市

【ブルワリーより】

日本で新型コロナウイルスの大流行と関連が深いフレーズといえば、まちがいなく「時短営業」があがるでしょう。政府はテーマパークやショッピングモールなど、人が集まる商業施設の営業時間を制限することで感染拡大が抑えられると期待しました。非常事態宣言に合わせて発令されたこの要請は、たしかに新規感染者数の増加に歯止めをかけましたが、バーやレストランはアルコールを提供しているがためにさらに厳しい制限を課されました。これにより、事態が落ち着くまでシャッターを閉めるか、ビジネスモデルを根本的に変えることを余儀なくされました。

私たちは飲食業界にとっては重い縛りとなった時短営業を逆手に取り、短い時間で美味しいビールを作れるかに挑戦することにしました。この取り組みは最小限の工程でスピーディーにビールを製造するいい試みになりました。

通常のIPAの製造にかかる期間は4週間で、濃色系のビールやラガーだと6週間から8週間かかることもあります。私たちはこれを半分に短縮することを試みました。仕込みから充填まで通常30日かかるところを16日でつくるのです。私たちは発酵をとおして、これを助けてくれたノルウェーのkveik酵母の力を大いに学ぶことになりました。ほとんどのエール酵母は20℃前後で7日間ほど働くことを好みますが、今回使った酵母はなんと37℃で発酵し、発酵後の熟成期間をほとんど必要としません。ホップは煮沸終了間際にSabroを2度加え、アロマとフレーバーを最大限に引き出すとともに、発酵後の熟成期間をできる限り短くしました。

短い製造期間にもかかわらず、これまでつくったものに引けを取らない、とてもホッピーな柑橘風味のおいしいIPAができました。

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