パシフィックブルーイング カフォ(Passific Brewing Kafoh)

810円(税込891円)

20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

小諸で育ったぶどうの、醸造過程で搾汁を行ったあとの果皮を漬け込み醸造されたサワーエール

※ラベルが紙製のためインク滲みなどが生じてる可能性がございます。予めご了承ください。

アルコール:6.0%
IBU(苦さの基準):
untappd:
種類:IPA
容量:350ml
生産地:日本 神奈川県茅ケ崎市

【ブルワリーより】

茅ヶ崎のワインバー「葡萄酒倶楽部」と一緒につくったサワーエール。店主の地元である小諸で育ったぶどうの、醸造過程で搾汁を行ったあとの果皮を漬け込みました。麦芽やホップ由来の味わいをベースとしながら、それらにぶどうからくる華やかな香りや酸味が加わり豊かな味わいのビールとなりました。

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茅ヶ崎のワインバー「葡萄酒倶楽部」とつくったサワーエールが出来上がりました。

葡萄酒倶楽部はラチエン通りのギャラリー「卓袱堂」を間借りする形で2022年の4月から、オーナーの帰国までの約1年半の期間限定でオープンしました。
国産、国外問わず店主厳選のワインが楽しめるお店で、また小さなお店らしくその場にいるお客さんとの会話が自然と生まれるような素敵な空間です。僕も家が近所というのもあってよく寄らせてもらっていて、気軽にワインが楽しめることがとても嬉しく思っていました。

惜しまれつつもこの年末でお店の営業は終わってしまうのですが、その前に地元のぶどうをつかったビールを作れないか?という話しから今回のビールつくりが始まりました。
店主の香穂さんは長野県小諸市の出身ということもありワイナリーとの繋がりも濃く、今回は小諸市の糠地という場所でワイン造りを行う「Getta Wines」の上田さんのぶどうの醸造過程で搾汁を行ったあとの果皮を使うこととなりました。

Getta Winesは糠地の地でぶどうの栽培を初めて今年で4年目。今はまだ醸造所を持たず委託醸造でワインの製造を行っています。
2022年に収穫したぶどうで仕込んだワインが今年ついにリリースとなる、新興ワイナリー。今回はそんな上田さんが育てる、Sauvignon blancとGamayの2種のぶどう果皮を使用しています。

ぶどうの果皮をつかった醸造はパシフィックでは初めて。最近では国内のブルワリーでも同じ取り組みが見られるようになり、ビールとワイン業界の距離が近くなってきたことを感じさせますね。
ワインの世界には元々、搾汁後の果皮に水と砂糖を加え再発酵させたPiquetteというお酒があります。4-5%の低アルコールの仕上がりで農作業中の水代わりや、家庭の酒として作られていたものです。

ぶどうの果皮をつかったビールということでPiquette的な発想を持ちつつも、あくまでそれらを副原料的に捉え、麦芽とホップだけでは表現できない味を補填するイメージ、つまりぶどうからくる酸味や香り、そしてタンニンなどを活かす形でレシピをつくりました。

今回のビールを作る前から、オレンジワイン的な味わいのビールを作れないか?というアイデアが頭の片隅にあったので、それを軸としつつベースのビールは大麦麦芽に加えてライ麦を加えることでスパイシーでドライながらも味わいのあるボディに。またカラメル化したライ麦も一部使用することでベリー感のある香りや味わいをもたせました。
全体的に厚みを持たせるために度数はやや高めに設定し、醸造の過程で2回に分けてぶどうの果皮を漬け込みました。

味わいですが、やや赤みを帯びたオレンジがかった外観で、香りはベリーやプラムのような香りに加え、それらの下地的にぶどうのニュアンスが見え隠れします。口に含むと、モルトの甘みや果実感のある酸味を感じられ、後味に重さはないもののそれぞれの原料からくる厚みのある味わいを楽しめます。
確かに麦とぶどうが感じられるハイブリットな印象でありながら、ただのぶどう風味のビールとは一線を画した、立体感のある仕上がりになっています。

熟成による味わいの変化も楽しめそうなので賞味期限をいつもより少し長めに設定しています。グラスや温度を変えながらその多彩な表情を楽しんでもらると嬉しいです。

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